ニコンのマイクロレンズ

「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」という長い名称のレンズ。
発売当初は、「AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)」。
レンズ本体のロゴ「AF-S MICRO NIKKOR 105mm 1:2.8 ED」は当初から変わりません。

ところで、レンズ名にある f/2.8,F2.8,1:2.8 の違いはなんだろうと調べてみました。

 F(大文字):レンズの絞り(F値)、F2.8だと開放F値2.8
 f(小文字):focus(焦点距離)、f=50mmだと焦点距離50mm
 f(小文字)と /(スラッシュは ÷ の意)なら、
 レンズの焦点距離を有効口径で割った値のことで、F値と同じ意味。※f2.8ではない。
 1:2.8(1÷2.8):開放F値2.8と同じ意味。

接写用レンズのことを「マクロレンズ」とも呼びますが、ニコンでは「小さなものを大きく撮る」という意味で「Micro(マイクロ)レンズ」と呼んでいます。
マクロとマイクロのことは「~マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承~第二十五夜」をご覧ください。

ニコンレンズのロゴや名称の変更のことは「ザ・ワークス Vol.44 NIKKOR 発売75周年」をご覧ください。

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先日、略して VR 105mm f/2.8Gで撮影していて、ふと思ったことです。
マイクロレンズの距離目盛の上には、倍率目盛(オレンジ色)がありますから、先に倍率を決めてから撮影することもできます。

例えば下の写真では、
倍率目盛 1:1.4(0.714倍)ですから、これでピントを合わせたら、距離目盛(撮影距離)は0.35mです。(この時の実効F値は4になります。)
距離目盛の下の[32]が被写界深度目盛で、おおよそ0.355m-0.348mと読めますが、実際には被写界深度目盛は使えません。
(32という数字は、このレンズの最小絞りがF32ということですから、レンズによって異なります。)
ただ分かることは、被写体からおおよそ +5mm,-2mmだけでも離れるとピンボケになるということです。
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この VR 105mm f/2.8Gの購入の決め手は、
インナーフォーカス(IF)であること、手振れ補正機能(VR)も魅力。
問題は価格。私には高価過ぎでしたが、結局買ってしまいました。
このレンズの質感、持っているという優越感がいいですね。解像力も勿論いいです。
太くて重いですが、相応の仕様なので仕方ありません。
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過去に「Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70~180mm F4.5~F5.6D」(2006年生産終了)という唯一のAFズームマイクロレンズがありました。
 最短撮影距離:0.37m
 最大撮影倍率:1/3.2倍(70mm時)、約1/1.32倍(≒0.757倍 180mm時)。
 F4.5~F5.6ですが、近接撮影時の有効F値が変わらないのが特徴です。

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AF駆動
ニコンの現行レンズのAF駆動にはSWM(超音波モーター)が使用されています。
サードパーティ製には、超音波モータータイプとDCモータータイプがあります。
DCモーター(プラモデルに使うモーターを小さくしたものとイメージしてください)駆動は、AF作動中は”ウィーン”と音が大きく、合焦速度は遅めです(瞬時には止められないため)。

ニコンのSWM(超音波モーター)は「リング型SWM」「小型SWM」があります。

「リング型SWM」はレンズ群の外側に配置されシンプルな構造で組込まれています。鏡筒も大きくなりがちです。
「小型SWM」はレンズ群の外側に配置されレンズの大きさに制約されずに組込むことができます。
駆動速度は「リング型」が優れています。
SWMはAF駆動時の静粛性と合焦の速さ、フルタイムマニュアルフォーカス( 一部のレンズを除く)がウリです。
ただ、マイクロレンズは特性上、AFレンズ群の移動範囲が大きいため、他の単焦点レンズやズームレンズに比べて合焦速度は速いとはいえません。

ついでに鏡筒(外側の外装)素材の違いも
「金属(合金)とプラスチック(エンジニアプラスチックなどの強度があるもの)」の組み合わせタイプと「プラスチック」タイプがあります。

・AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
・AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
 この二つは、リング型SWMで金属とプラスチック鏡筒です。

・Ai AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-ED → 金属とプラ鏡筒。AFモーター非搭載

・Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D → 鏡筒素材(未確認)。AFモーター非搭載

・AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
・AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR
 この二つは、小型SWMでプラ鏡筒です。

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■AF方式レンズのレンズ構成図
【FXフォーマット用レンズ】
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【DXフォーマット用レンズ】
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最後に
マクロレンズの選び方のサイトをご紹介します。
私は購入を推奨しているのではありません。
花や食べ物の撮影と画作りの参考にされるといいと思います。
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by kaz-bbphoto | 2012-05-30 20:00 | 撮影機材 | Comments(0)